オーダーメードプロテーゼ|鼻の整形手術オーダーメードプロテーゼ|鼻の整形手術

なぜオーダーメイドプロテーゼが必要なのでしょう?

お洋服でも既製品とオーダーメイドがあるように、隆鼻術プロテーゼにも既製品とオーダーメイドがあります。 お洋服であれば、サイズぴったりでなくとも手軽な既製品を買う人は多いでしょう。 でも、おそらく一生のうちに何度も受けることはないであろう美容整形手術で使用する隆鼻術プロテーゼもそれで良いでしょうか?



100%オーダーメイドのみしか使いません

隆鼻術プロテーゼは100%オーダーメイドであるべきだと、当院では考えています。

しかし多くの美容外科では、簡便さから既製の隆鼻術プロテーゼが使用されています。 実際にはいくつかパターンがある既製の隆鼻術プロテーゼの中から、患者様のニーズに比較的合ったものを選んでそのまま、あるいは多少削って挿入するのが一般的です。 もちろんそれでも問題なく仕上がるケースもあるでしょう。

しかし所詮は既製品のアレンジですから、隆鼻術プロテーゼがフィットせずにぐらついたり、挿入した形が分かるように浮いて見えたり、一直線の人工的な鼻すじになってしまったり、鼻先の皮膚など部分的に過度の負担がかかり抜去や入替が必要になったりすることがあります。

既製品のプロテーゼ

当院のオーダーメイドプロテーゼは、でき合いの隆鼻術プロテーゼを無理やり患者様に合わせるのではなく、患者様のお鼻の骨格(土台)にぴったり合わせて、かつご希望のお鼻の形に仕上がるようにデザインして隆鼻術プロテーゼを削りだすので、術後のぐらつきの心配もなく、かつ自然できれいなお鼻に仕上げることが可能なのです。



オーダーメイドプロテーゼはどのように作られるのかオーダーメイドプロテーゼはどのように作られるのか

1.特殊なレントゲンで撮影

特殊なレントゲンで撮影

まずは特殊なレントゲンでお鼻の状態を確認します。

当院で隆鼻術のプロテーゼをデザインするために撮影するレントゲンは、普通のレントゲンのように骨の中を透かして写すのではなく、骨、軟骨、皮下組織、皮膚などの輪郭(形)や厚みを同一写真に写し込む特殊なレントゲンです。 眼球やまぶたも写し込まれます。 手術前のレントゲン写真の鼻の皮膚の輪郭、つまりノーズラインに赤線、鼻骨や鼻軟骨の輪郭に緑線を引いてあります。 赤線と緑線の見れば分かりますが、皮膚の輪郭(赤線)と、骨・軟骨の輪郭(緑線)は形がまったく異なっています。



2.ノーズラインのデザイン

ノーズラインのデザイン

次に隆鼻術によって形成したいノーズラインを青線で追加します。

上まつ毛の高さをノーズラインの起点の高さにするとバランス良く仕上がるので、この目安で手術後のノーズライン(青線)をデザインしています。 手術前のノーズライン(赤線)と、手術後のノーズライン(青線)の差が、プロテーゼを使って高さを出したい厚みです。 しかし隆鼻術のプロテーゼは鼻の皮膚に乗せるわけではなく、鼻骨・鼻軟骨の真上に挿入して鼻の形を作ります。 したがってぴったりフィットさせるためには、鼻骨・鼻軟骨の表面の輪郭(緑線)に合う形にするのがベストです。

先に求めた、プロテーゼに必要な厚みを、鼻骨・鼻軟骨にフィットする形にデザインし直します(緑線とオレンジ線)。



3.かぶせ部分のデザイン

かぶせ部分のデザイン

プロテーゼは鼻の骨や軟骨にかぶせるように挿入するので、かぶせる部分のデザインを描き加えてデザイン完成です。



4.手作業で削り出し

ノーズラインのデザイン

デザインをレントゲン写真に鉛筆で書き込み、これを紙に写し取って、医療用のシリコンブロックの塊を削ってこの形のプロテーゼを作ります。

ここまで徹底して、執刀医自身が手作業で完全オーダーメイドのプロテーゼ作りをしている美容外科はほとんどありません。 多くのクリニックでは、工場で作られた既製品のプロテーゼをそのまま、あるいは各患者様に合わせて多少調整して使っています。 ですがオーダーメイドプロテーゼのようにぴったりフィットは無理なので、多少隙間ができたり、鼻骨から浮き上がったりしています。 これでも一見問題なく仕上がるケースもありますが、浮いて見える、ぐらぐらと動く、曲がる、人工的にまっすぐ、など不自然な仕上がりになる場合も当然あります。

これに対して完全オーダーメイドは、ジグゾーパズルのピースをはめ込むようにぴったりに挿入されますから、ずれることも動くことも曲がることも浮き上がることもなく、自然な仕上がりを保証できます。



5.確認

確認

挿入予定のプロテーゼを、鼻の皮膚の上に乗せてみます。

プロテーゼは皮膚の輪郭には適合していないので、横から見ると隙間ができます。 しかし厚みは適合しているので、ピンセットで押し当てると、ノーズラインは予定通りの高さになることが分かります。 プロテーゼは鼻骨・鼻軟骨にぴったりフィットして挿入され、挿入したプロテーゼの厚み分だけ高さがでて、結果的に理想的なノーズラインが出来上がる仕組みです。



術前後の比較

術前後の比較

鼻骨・鼻軟骨にぴったりフィットするプロテーゼのデザイン、デザイン通りに削ったプロテーゼとその挿入位置、プロテーゼ挿入後のレントゲンです。 予定の位置にデザイン通りのプロテーゼがぴったり挿入されていることが確認できます。



術前後の比較

手術前後の横顔写真とレントゲン写真を示します。 手術後は予定通り、上まつ毛の高さを起点とする自然なノーズラインに仕上がっています。



術前後の比較


術前後の比較


銀座みゆきのオーダーメイドプロテーゼ

当院で行なうプロテーゼ隆鼻術はこのようにすべての患者様のプロテーゼを完全に手作りしています。 そのため、合わない・ズレる・隙間ができる・不自然といった問題は起こりません。 ただし、どうしても時間がかかります。 診察とレントゲン撮影の為に来院していただいてから、プロテーゼ制作の時間がかかります。 ですが、鼻は必要以上に何度も手術しない方がよい部位です。一度の手術で納得の結果が欲しいとお考えでしたら、一度当院にご相談ください。



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